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第2種電気工事士(筆記・技能)試験を1回でクリアするための勉強法・攻略法


技能試験の勉強法は?

 はじめて受験する方にとって、この2次試験は机の前でコツコツと頭を使うだけでは、1回で合格することは不可能です。 実際に工具を使い、出来るだけ早く回路を完成させる技術(=コツ)を身につける必要があるからです。 10月から12月にかけて講習に参加される方の大多数は、2次試験(単位作業)でほとんど『手をつけられなかった=完成させられなかった』方々です。 というのも、筆記試験までは机上の勉強で充分カバーできるのですが、単位作業は1度でも組立の経験がないと、せっかく工具や器具の接続を理解しても、手をすばやく動かせないと時間内に完成させることが出来ないからです

 1次の筆記試験さえ合格すれば、2次試験は翌年も受験することが出来るので、2年がかりで合格すれば良いという考え方もありますが、それでは、あまりにも時間がもったいなさすぎます。 独学で単位作業のスキルを習得することは、そんなに難しいことではありません。 どのようにしたら早く作業が出来るか?、自分の弱点はどの部分か?…と言うことを見極めることさえ出来れば、あとはその部分を補強するだけで良いのです。

 

 では、見極める方法とは?
ここでは、過去問題の組立練習を通して、自習の一例をご紹介いたします。


 これから受験しようとする方は、本屋で過去問題(5~10年間)が載っている参考書を1冊購入してください。 問題と解答例だけのではなく、工具や器具の使い方も一緒に書いてあるものが良いと思います。 練習を始める前に、工具の使い方、器具の取り付け方を一通り理解しましょう。(最近では、公表問題を網羅している参考書が出版されるようになりました。例年3月前後に店頭に並びますのでそれを利用しても良いと思います。)

過去問題に挑戦しよう!

@問題を実際に組み立ててみよう!

 工具・器具・線材を用意して、1問組み立てを経験してください。 最初は制限時間を大きく超過する筈です。私の場合は2倍の時間が必要でした。 1回組み立ててみると、組立作業がどういうものか大まかにも実感できると思います。

 

A再度同じ問題を組み立ててみよう!

 同じ問題がいやな人は、違う問題でもかまいません。 2度目の時間を計ってください。 まだ組立作業に慣れていなくても、1回目の時より大幅に時間が短縮されたと思います。

B完成品を解体しよう!

 リングスリーブで圧着したところはペンチで切断し、それ以外は1つ1つはずしてください。この練習をすることで、間違った接続をした時に、すぐに、はずせるようになります。     次に、ばらした線材を使って、外皮剥きなどの練習をしましょう。 電工ナイフの力の入れ加減を理解できれば(または、ワイヤーストリッパーを使いこなせるようになれば)、作業はもっと早くなります。

C過去問題に挑戦しよう!

 残りの問題を1日1題ずつ組立練習してみましょう。 このときに必ず時間を計ってください。完成するまでの時間だけではなく、線材を剥く・芯線を出す・器具に取付ける・圧着するなど、手数がかかりますが、1つずつの工程の時間を計って記録してください。

D弱点を強化しよう!

 全部の過去問題をやり終えたら、記録した時間を比較してみましょう。 極端に時間がかかっている作業の練習を再度やり、時間短縮にトライしましょう。 また、完成時間がまだ制限時間を超過している時は、どの工程で時間短縮が可能か、どのように作業をすればもっと時間短縮ができるかを考えてください。

Eもう一度過去問題をやり直そう!

 Dで練習した作業、考えた時間配分を頭にいれて、また、1題ずつやりましょう。 速い人では1回、遅い人でも2回目を終わる頃には目安がついている筈です。 それを繰り返し行うことで、組立て時間が少しずつ早くなってくるはずです。また、独学で練習する場合、制限時間の5分前に終わることを目標にしてください。 自宅で出来ても、試験場では雰囲気に呑まれたりして余計に時間がかかってしまうことがありますので。

 *** 金属管・PF管・VVR2.0などの材料が手に入らないときは、制限時間を5〜10分少なくして練習してください ***

 F他流試合をしてみよう!

 制限時間内に出来るようになったら、あるいは、もう少しで切れそうになったら、受験前までに講習を受けてみましょう(実際に試験形式で組立作業を行う講習が良いのですが…)。 そこで時間内に完成できれば、大いに自信がつきます。 自分では気がつかなかったことや出来映え(=欠陥があるかないかなど)、また、や受験の注意点などについても理解できると思います。 

 

単位作業は 『完成させること』 を最大目標に!

  

 組立作業で大事なことは、1度に出来る作業はいっぺんにすること−たとえば、1つの工具を持ったらその工具で出来る作業はすべて終わらせてしまうことです。
 同じ工具を何度も持ち替える事を避けるだけでも、時間の節約になります。 
また、1つの作業をしている時に、次にはどの作業をするのかを考えながらやることも、時間の短縮につながります。
 単位作業をクリアするためには、『要領良く』行うことを常に心がけて、作業を行えば着実に時間は短縮できます。頑張ってください!


 

筆記試験の勉強法は?

 筆記試験の勉強法は、時間を取ってコツコツと自習することで、ほとんどの方がある程度の知識を得ることができます。しかし、時間のない方や理系の知識が少ない方にとっては、電気理論・配線設計などの勉強を始めると言葉の意味が分からなかったり、計算などの法則が理解できなかったりして、参考書の前半部分でなかなか前に進めなくなってしますことがあります。

 冒頭でも言いましたが、筆記試験の合格基準は60%です。1次(筆記)試験 を合格するには、試験範囲を100% 理解できなくとも、60%分だけしっかりと理解すればいいと考えれば、少し気が楽になりませんか?

 そのために始めることは? まず、勉強の一例は参考書と過去問題集を用意します。

<参考書の選び方>

 自分が読み易いものを選んでください。筆記試験用の参考書はどれも同じ範囲を説明していますので、わかりやすいものが一番です。

<過去問題集の選び方>

 過去問題集は、2〜3の出版社から出ていますが、わからないときはオーム社などが良いかもしれません。解答の後に説明がなされていることが肝要です。問題数は10年分あれば十分です。

勉強の手順は?

@参考書を読み込もう(1回目)

 最初は参考書を一通り読んでみてください。どんなことか書いてあるかわかれば、理解しなくても結構です。目次をみて何がどこに書いてあるかわかるでも大丈夫。それがすんだらスタートです。

 まず始めるのは、覚えるだけで解答できるところからです。 参考書の後ろから読み込んでいきましょう。配線図の章はを、記号の意味を理解して、何を示すか、どんな役目をするか、どのように使うかなどを理解しましょう。同様にして配線器具などの章も写真と名前、用途をしっかり押さえましょう。法令なども覚えるだけです。このようにして後半部分から、前半部分へ読み込んでいってください。複線図や計算問題は理解できなくても、読んでいきましょう。 参考書1冊読み込むのには、1日1時間として2〜3週間くらいで終わると思います。

A過去問題にトライしよう(1回目)

 参考書を1回読み込んだら、過去問題を1回分解いてみましょう。解き終わったら、採点してください。最初は60点に届かない人がほとんどだと思いますが、間違った所をチェックして、まず解説を読んでください。解説で理解できないことを確認しておきましょう

B参考書を読み込もう(2回目)

 Aで間違ったところを参考書で確認し、その賞を再度読み込んで理解しましょう。間違いが多いとすべての章を読むことになりますが、1回目に比べればそんなに時間はかからないと思います。

A過去問題にトライしよう(2回目)!

 Bが終わったら、また1回分の過去問題を解いてみましょう。解き終わったら採点し、間違ったところを復習します。

D参考書を読み込む⇒過去問題を解く⇒間違ったところを復習するの繰り返す

 この繰り返しは、過去問題の採点結果が70〜75点程度とれるまで行いましょう。60点取れたからといってやめてしまうと、本番の問題次第では60点以下になることがあります。普段から70点以上とれるようにしておくと、どんな問題が出ても合格圏内に入れますので、頑張りましょう!

筆記試験は「60%以上の正答」を目標に

 上記のように繰り返し勉強していくと、ほとんどの人が合格を手にできます。計算問題が苦手な人は、数値公式にをあてはめるだけで解答できる計算を押さえておくと、さらに確率が上がっていきます。記号や写真はいつも持ち歩いていれば、通勤途上や昼休みにもチェックできますので、うまく時間を利用してください。また、過去問題集は巻頭に、よく出題されるポイントがまとめてあるので、参考にしましょう。

 

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